歯科医療の診断や治療技術、また、医療機器や材料の進歩は日進月歩です。私が大学を卒業した約25年前から絶え間なく進歩し、今やインプラント治療や矯正治療、そしてセラミックなどを用いた審美治療などが当たり前のようになってきています。
日本は国民皆保険制度の中、歯科治療も多くの治療が保険の範囲内で行うことができています。ところが、下のグラフに示すとおり歯科医療の国民全体の医療費は平成27年度で約2.8兆円で、ここ20年ほとんど増加していません。そればかりか医療費全体に占める割合は年々減少し続け、約6.8%です。このため保険では、銀歯やブリッジ、プラスティックの入れ歯など、その治療の適応範囲はあまり広がることがありません。可能な限り医療費の負担が少ないにこしたことはありませんが、
現在の医療水準で考えた場合、患者様によってはどうしても保険の範囲内では満足にいく治療結果をえることができません。
さくらデンタルクリニックでは、まず保険診療や⾃費診療ということではなく、患者様ひとりひとりのお⼝の状態をベストな状態にするには何が必要であるかを考えます。お⼝の中に問題がおこった原因が何かを考え、その解決⽅法を呈⽰し、それぞれの治療⽅法の利点⽋点、治療結果の差などを説明します。
患者様の今の
年齢や⽣活環境などを考え上でベストの⽅法が何なのかをカウンセリングさせていただき、治療⽅法を決定するようにしています。
ベストの⽅法が保険診療の範囲内で可能であればいいのですが、そうでない場合は⾃費治療について⼗分に説明させていただき、治療費やおおむねの治療期間などを呈⽰し、患者様に治療⽅法を決定していただきます。
⾃費治療の場合、治療費が多くかかるという⽋点はありますが、提供できる医療技術の範囲が広がり、使⽤する材料や治療器材なども違うため、
精度が⾼く、審美的で、しっかりかめるなど機能⾯での改善も⼤きく期待できます。
治療期間も⻑くかかる場合が多いですが、治療結果が⻑持ちし、再治療の可能性も低くなります。満⾜⾏く結果を得て再治療を繰り返さないためにも、
⾃費治療を⾏う⽅が望ましい場合も多いです。